立地も、間取りも、費用も。
こだわりをすべて叶えるオーダーリノベーション。
賃貸 vs 購入なら…
「独身時代を含め、これまで賃貸住宅に住んできた家賃について考えたのが、本格的に住宅の購入を検討しはじめたきっかけでした」
そう話すのは、今回、オーダーリノベーションで希望の住宅を叶えたSさんご夫婦。それまでの家賃を積み上げると想像以上に大きな額だったといいます。
「このまま賃貸に住み続けることは、自分たちにとって非効率に思えて、金利や不動産価格などの世情も鑑みて、購入を選ぶべきだと思いました。ただ、物件探しをはじめた当初は、新築マンション・中古マンション・リノベーション済みマンションの3択でした」と当時を振り返ります。
新築・中古・リノベ済みの3択では見つからない
「僕たちの第一次住宅購入検討期にあたるのですが、20軒近く内見しました。何軒見てもどれもちょっとずつ不満があり、『これがいい!』と思えるものに出合えませんでした。ありものの中から探すって限界がありますよね……」(Sさん)
結局、物件を探して出して半年、徐々に住宅の購入意欲も失って、検討は中断することになります。
自由な住まい、オーダーリノベーション
そんなご夫婦に、第二次住宅購入検討期が訪れます。きっかけは、[リノベる。]でリノベーションした知人宅を訪れたことでした。
「こんな自由な家づくりがあるんだ!と驚きました。2組のお宅にお邪魔したんですが、それぞれに、その家族ならではの暮らしのこだわりが詰まっていて。既存のリノベ済みの物件とはそもそも考え方が違っていて、感動しました」(Sさん)
超低金利時代。住宅ローンにリノベ費用を組み込めるのはメリット
また、リノベーション費用が住宅ローンと一体で組めることを知ったことも、興味が高まった理由のひとつだといいます。
「当時、物件価格は上昇傾向でしたが、一方で超低金利時代という側面があり、両面から考えて、価格が比較的安定している中古マンションを購入してリノベーションする選択肢が魅力的に思えました」(Sさん)
物件探しからリノベ完成まで約4カ月
時同じくして奥様が妊娠しているという嬉しいニュースもあり、リノベーション前提での物件探しがスタートしました。そこで生じた希望条件が、新居への引っ越しは出産1カ月前。それを見越すと物件探しからリノベ完成まで約4カ月しかないという超短期のスケジュールとなりましたが、ご夫婦はめでたく目標を達成されました。
夫婦間の優先順位すり合わせを…
まずは「物件探し」。
物件探しを短期間で終わらせることが出来たのは、第一次住宅購入検討期にご夫婦それぞれが大切にしたいことの優先順位を整理し、すり合わせが終わっていたことにあります。ご夫婦は、[リノベる。]が挙げてくる候補物件を一覧化し、プロコン(良い面・悪い面)で整理。理想の物件を見逃さない工夫をおこなっていました。その結果、購入検討再開後、1ヵ月を待たずにに物件を決めることができました。
ご夫婦が選んだのは、都心の閑静な住宅街にあるヴィンテージマンション。1階の庭付きのお部屋でした。
言葉にできないイメージを形に
物件が決まれば、続いては「リノベーションプランづくり」になります。プラン検討は奥様が中心となって進められました。当初、奥様が思い描いていた世界観は、クラシックな洋館の要素を取り入れたアンティークな空間。しかし、最終的にシックなホテルライクの空間に行き着きました。
「デザイナーの島田さんに、好きなトーンやイメージを伝えていく中で、実は自分が求めている世界観は『ホテルライク』だったことが判明! 頭の中でモヤモヤしていた、言葉にできないイメージを紡いで形にしてくれた島田さんに感謝です」と奥様。白と濃いグレーを基調に、アンティーク家具やオーダーキッチンが映える空間が実現しました。
希望と調和。バランスをいかに取るかはプロにおまかせ
当初、Sさんは、素人のやりたいことを設計に詰め込むと、調和の取れない家になるのではないかと不安だったといいます。なので、奥様から「これやりたいんだけど思う?』と相談されると、島田さんに相談したかどうか、プロの意見を必ず確認するようにしていたそうです。
「島田さんの意見は的確で、丁寧。腑に落ちない時はそう伝えると、なぜそう思うのかを丁寧にヒアリングしてくれて、さらに説明してくれました。島田さんには全幅の信頼を寄せていました」とSさん。プランの企画中、奥様がいつも楽しそうにしていたのが印象的だったと振り返ります。
担当デザイナーより
ライフスタイルデザイナー島田です。
今回プランづくりの中で特に意識した点は、お客様の「イメージを言葉化」することでした。 お客様には「洋館のような空間にしたい」というご要望がありました。
ご要望を紐解いていく中で、お客様が求めていたイメージが、「デコラティブでアンティークの家具が好き」=「職人の丁寧な仕事による造作物が好き」という事が分かってきます。ただ、建築空間自体をイメージのまま設計してしまうと、近似の素材が並び、もともとご自宅にあった家具が映えない恐れがありました。
そこで、価値のある家具をベースに逆算し、内装空間はシンプルに、素材をこだわる方が、お客様のご要望の本質に近づくのではないかとご提案させていただきました。 お客様のご要望を紐解き、その答えの良し悪しを個人的意見と、一般的な意見の両軸で提示することで、最適な選択をしていただけるように努めました。
動線・視線に配慮したリノベーション
ご夫婦とデザイナーとの信頼関係でつくり上げたお住まいは、間取りも特徴的です。
キッチンは、お子様を見守りながら家事ができるオープンタイプのL字型に。背面には収納力抜群のパントリーが設置されています。リビングから寝室への扉はガラス戸をチョイス。ベッドで寝かせたお子様の様子をリビングから時折チェックできて便利なんだそう。洗面所&バスルームと、寝室は、ウォークスルークローゼットでつながり、身支度しやすい回遊動線に。ご家族の暮らしに合わせた工夫がそこかしこに散りばめられています。
オーダーメイドだからできること
なかでも、これはオーダーメイドのリノベーションだからこそできたこととしてご夫婦が挙げられたのが、就寝用医療機器を収納する専用棚を設置したことだといいます。
「ベッド脇に設置した書斎家具とデザインをあわせてつくってもらいました。医療機器につなぐ配線もしっかり考慮してくれて。使い勝手が良くて助かっています。パッと見、まさかここに入っていると思わないでしょ? そこが気に入っています」とSさん。
デザイン面だけでない、オーダーメイドだからこそできる良さを最大限に活かしたお住まいが完成しました。
[ お住まいデータ]
ファミリー(夫婦+お子様おひとり+猫)
1LDK → 1SLDK
74.2㎡
東京都新宿区